創業資金の調達方法には次の3つがあります。
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自己資金とは、言わずもがな創業者がコツコツ用意した貯蓄、あるいは前職の退職金、親からの贈与・相続により取得した預金など、あなた名義の預貯金です。
では、自己資金と借入金との違いは何でしょうか?
「自己資金は返さなくていい」
「借入金は返さなければならない」
…その通りなのですが、事業資金として捉える際には、両者の性質の違いにもっと深く目を向けなければなりません。
自己資金は、「過去に自らが稼いだ利益」であるのに対して
借入金は、「これから稼ぐ(予定の)利益」であるということです。
つまり、借入金は将来の利益を前倒しで使うことを意味します。
金融機関は、あなたが事業で将来生み出すことができると見込む利益に対して融資するのです。
あなたは将来、いくらの利益を生み出す計画ですか?
その利益予想を「創業計画書」に盛り込み、且つ、その計画がいかに妥当性が高いかということを、
金融機関にどれだけ納得させられるかによって融資上限が決まります。
と同時に、事業計画全体の規模に対して、どれだけの自己資金を用意すればよいかということが、自ずと決まってくるはずです。
もし、自己資金が不足しているけれども「今すぐ創業したい」という方は、将来の利益実現の確実性がいかに高いか、
そしてビジネスチャンスは今しかないということを裏付ける詳細なエビデンスを金融機関など外部関係者に明確に示すことが必要です。
明確な理由が示せない場合は、ここで一呼吸置いて、計画の練り直し、あるいは自己資金を積み上げる等の行動が、結果的に将来の成功につながる選択であり得ることも、心に留めておいていただきたいと思います。