終活カウンセラー

「シューカツ」と言えば?

これまでは「就活」を思い浮かべるのが一般的でした。

しかし最近では「終活」という漢字を思い付く方も増えてきたのではないでしょうか。

実際にこの言葉が使われだしたのは2009年頃と言われています。(「終活」Wikipedia

ウマい当て字を思い付かれたものです。

それにしても相続関係の言葉には、当て字が多い…

「争族」「爽族」などなど…

ともかく相続に関心が集まって、少しでも多くの方が前向きに対策を準備するキッカケになれば良いことだなと思います。

 

話が逸れましたが、

世間的にもすっかり定着した「終活」

言葉の通り受け取ると「人生の終わりに向かう活動」といった、あまり縁起が良くない後ろ向きの活動のように捉えられるかもしれません。でも、人間には寿命があり、必ず終わりがあります。であるならば、その終わりをどのように迎えるかを自分で決めておくことは、結局は、今を前向きに生きることにつながる活動ではないかな、と考えます。

 

日々、お客様からお受けする相続についてのご相談でよく聞く言葉があります。

それは…「家族に迷惑をかけたくない」

家族とは互いに頼り頼られる存在であって、家族に迷惑だなんて水くさい…と言いたいところです。

しかし、こと相続に際しては、片方がこの世に存在せず、その想いを知りたくても聞き出せないという特別な状態。

まさしく家族を「迷い戸惑わせる」ことになりかねません。

相続の生前対策は、自分の財産の行先を自分が生きているうちに決めておくという、「終活」の重要な活動のひとつと言えるのです。

 

 

と、「終活」について思いを巡らしていたところ、偶然「終活カウンセラー」という資格があるという新聞記事を見つけました。

 

協会のHPに「終活とは人生の終焉を考えることを通じて、自分を見つめ今をよりよく自分らしく生きる活動」という活動趣旨が書かれていました。私自身の相続に対する考え方に通じるところがあると感じて受講してみました。

 

当日は、小さな教室に40人ほどの受講者が詰めかけておられて、その関心の高さを実感しました。

 

カウンセラーは「聞く」ではなく、「聴く」ことを大事にすべき…

「聴く」とは旧漢字の「聽」から「耳を王様のようにして、“楽しい”、“悲しい”、“うれしい”、“寂しい”、“辛い”などの十四の相手の想いをひとつにして心できく」という意味があるそうです。

 

お客様の話を「聴く」こと。

話の内容に関心を持って心で理解しながら聴く…

税理士として心を込めて「聴く」ことの大切さを改めて感じた講義でした。